広報誌をIllustratorで作る前に必ずする初期設定【初心者向け】
初めて広報担当になった!
PCにIllustratorは入っているけど何から手を付けたらよいかわからないし、
印刷所にどう出したらよいのかもわからない。
「とりあえずA4で作ればいい?」という状態の方に、
まずIllustratorで作り始める前に必ずやってほしい、初心者向けの初期設定をお伝えします。

印刷会社に入稿する際に使用するテンプレートが用意してある場合も多いけど、
ここではテンプレートを用いらない場合を想定してお伝えするよ。
初期設定を間違えると「ふりだしに戻る」ことになりかねません。
特に仕上がりサイズを間違えると致命的に面倒な状況に陥ります。
最初の10分程度の作業で済みますので、必ず確認して行ってください。

難しくはないよ!
なぜ「初期設定」がそんなに大事なのか
初期設定とは、出来上がりのサイズや色、文字の設定などをあらかじめ決めることです。
例えばA4で作っていたけど実際の入稿はB5だった場合、
アートボードのサイズを変更する必要が出てきます。
アートボードとは、作業する際のベースとなるサイズのことです。
ここを後から変更すると配置のずれが発生するため、
文字や画像の並べ替えや大きさの変更などが必要となります。
また、印刷ではカラーモードをCMYKにする必要があります。
新規ドキュメント作成時の設定

赤線で囲った部分を確認します。
①項目は「印刷」
②アートボードサイズ(仕上がりサイズ)「A4かA3」
③裁ち落とし(塗り足し)「3mm」
④カラーモード/ラスタライズ効果「300ppi」
アートボードサイズは仕上がりサイズで
一般的な広報誌の仕上がりサイズはA4やB5かと思います。
4ページ/8ページ/16ページなど複数ページにわたることが多いと思いますが、
作成は1ページずつ、または見開きのファイルにするのが基本です。
仕上がりサイズは事前に必ず確認し、作成方法も印刷会社に確認します。
1ページずつのファイルで作成する場合はアートボードをA4またはB5に、
見開きで作成する場合はアートボードをA3またはB4にします。
カラーモード
CMYKを選びます。
RGBで作ってしまった場合はカラーモードをCMYKに変更する必要があります。

作業途中でRGB→CMYKに変換すると、
色味が大きく変わることがあるよ
裁ち落とし(塗り足し)
天地左右3mmです。
印刷会社ではトンボに沿って裁断をしますが、
塗り足しがないと紙色の白が出てしまう可能性があります。
裁断時に少しずれてしまっても白が見えないように、
仕上がりサイズより少し多めに作る必要があるのです。
解像度・ラスタ効果
高解像度の300ppiにします。
この値より低く設定すると仕上がりが荒く汚く見えてしまいます。
文字トラブルを防ぐ設定
単位(mm)
一般:ミリメートル 文字:ポイント
がおすすめです。
日本語組版の基本―読みやすくするための文字のルールを作ります。
行間:文字サイズの1.5倍
字間:基本0(タイトルだけ少し広げても可)
1行:30〜40文字
このあたりを意識すると、読みやすい文章になります。
実際に見ると一目で違いがわかります↓↓

小さすぎて読めないを防ぐ!広報誌の文字サイズ基本ルール
保存形式とファイル管理
保存形式はai形式が一般的です。
データを作っていると、同じページでも複数管理したくなる時があります。
そんなときはファイル名の一番最後にv1、v2(バージョン1、バージョン2という意味)を付けて
保存しておくと便利です。これをバージョン管理と呼びます。
USB提出・メール提出の注意点
入稿はai形式かPDF(PDF/X1a)形式が多いです。
ai形式で保存している場合はそのまま入稿できますが、
PDFの場合は[別名で保存]→[ファイルの種類ーAdobe PDF]→[Adobe PDFプリセットーPDF/X-1a:2001]
で保存します。

ai形式で入稿する場合、配置している画像はすべて一緒に入稿するか、埋め込みをします。
リンクで配置しているのにその画像を一緒に入稿しなかった場合、
プレビュー画像(ピクセルが荒い状態)で印刷されてしまいます(リンク切れ)。
そのため印刷会社からエラー報告を受けることになります。
画像は埋め込みを推奨している印刷会社も多いです。
PDF入稿ならばリンク画像は気にしなくてOKです。
最低限これだけチェックすればOK(チェックリスト)

まとめ
この設定で「印刷NG」はほぼ避けられます。
印刷会社にはチェックリストを設けているところがほとんどだと思うので、
目を通しながら1項目ずつチェックをしていけば大丈夫です。

時間ギリギリで入稿準備をすると変に焦って見落としが出てくるので、
余裕をもって入稿データを用意してね。
Illustratorで広報誌を作る人が絶対に知っておくべき「印刷NG」回避チェックリスト